悩み・相談

長年暮らしている実家で起きた恐ろしい出来事。

30年以上同じ家に住んでいると様々な事が起こります。ある夏のことでした。夜も深まってきた時間帯に壁の中からブーンと言った怪音が聞こえるのです。壁をトントンと叩いてみても音に変化はなありません。特に害はなかったので気にはなっていましたが、どうするべくもなくそのまま放置していると音は自然と鳴り止みました。

その際にキョロキョロと周囲を見回していると部屋の天井に500円玉ほどの染みがあることに気がついたのです。その時は古い家だからそんな事もあるだろうと特に気にも留めませんでしたし、それよりも音の正体に気が入っていたのですが何も分からずそのまま就寝しました。音はそれ以降も定期的に聞こえてきたのですが原因は突き止められず終いでした。

それから数日経ち、休日だったこともあり昼過ぎまで眠っていたのですが耳元に突然「ブウウウウウンン」と羽音のようなものが聞こえてきたのです。びっくりして飛び起きた私はそのまま走り出しました。耳栓をして眠っていたのにそれを突き抜けて聞こえてくるというのは相当近くに居たのだと感じた私には恐怖しかありませんでした。

そのまま部屋を出て客室へ滑り込んでもまだ音は聞こえています。振り返る暇もなくお茶の間へ移動、そして仏間へ飛び込み襖を閉めました。この間5秒ぐらいの出来事だったと思われます。眠っていたのに突然何かに起こされて全力疾走するなんて苦行です。心音の大きさにその時初めて気付いたぐらいにパニックになっていました。

気を落ち着かせて襖を開けてみると何も居ませんし音もしません。誰かに状況を説明したかったのですが家族は畑仕事をするために出掛けていました。仕方ないと腹をくくり自室のドアを開けて目に入った光景に呆然としました。

スズメバチが電気のついていない薄暗い部屋の中、光が差し込んでいる天窓の辺りにカツンカツンと突進を繰り返しているのです。それも何匹も居ました。

一体どこから?と天井の辺りを探っていると分かりました。何日か前に見かけたあの天井の黒い染み。あれは染みではなく穴だったのです。その穴から今また新たな一匹が部屋に入り込んできたことを確認したので間違いありませんでした。

一旦ドアを閉めてどうするべきか考えた挙句、手に持ったのは殺虫剤です。ノズルを伸ばし出来るだけ彼らに近づき、大量に噴射して部屋から逃げ出しました。

夏だったので大量に汗をかきながら穴をどうしようかと考えていると、母が畑仕事から帰ってきました。私は今あったことをそのまま伝え、穴の対処に悩んでいると伝えると「あれ使えばいいんじゃない?」と母が提案してくれました。

それはゴキブリ対策用の小さな家、ゴキブリホイホイの粘着シート部分。あれを天井に貼り付けたら大丈夫なんじゃない?とまるで今まで何度もそんな出来事があったかのような提言に私は驚きました。全く動じていませんでしたし。

そのアイディアを実行すべく恐る恐る部屋に入った時にはスズメバチは床に落ちていました。念のためもう一度振りかけ、穴にも振りかけてから粘着部分だけ切り取ったもので穴を塞ぎました。

今にして思えばあの壁からの怪音もスズメバチによるもので、我が家は木造で古い家です。スズメバチは巣作りに老木を使うことから我が家は打って付けだったのでしょう。

それからは家の内部に作られることは無くなりましたが別の箇所、家の屋根付近に巣作りしている事もあるので、花火の煙などを使って巣からまず追い出し巣を叩き落としたりしています。

行政に頼むのが一番安全なのですが休日だったり帰りが遅くなった時に気付いたりした時はタイミングが合わないので自分でしたりしています。夏と言えば怪談ですが、その出来事が何よりもの恐怖体験だったことに間違いはないです。

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