美容・健康

生命に関わらない持病を持つこと、それも健康の一種だと思います。

私は健康な身体を持った人間なんかこの世にいないと思っています。

「健全な精神は健康な身体に宿る」という言葉があります。この言葉には問題があります。つまり、身体に障害があったら精神も病んでいるという意味ですからね。

差別ですよ。ですから最近は「健全な精神は健康な身体に宿ることが望ましい」になっているようです。私はこれでも納得がいきません。

マスコミやテレビで盛んに「健康志向」の押し売りが行われています。健康産業も大盛況です。悪く言ってしまうと、「病気になる」という恐怖心をあおって、金儲けをしている事ですからね。

生命に関わらない程度の病気は、持病と言ってもいいと思います。

持病なら誰でも一つや二つ持っているのではないでしょうか。

私も持っています。メニエール病です。これは国の難病に指定されていますから軽いとは言えないかも知れません。私は国が指定しようが、そんなに重い病気であると思っていません。

病気に対しての心構えは自分で決めます。持病は私の個人的な問題で身体の友達だと思っています。

メニエール病は有名人でもかなりいますから知っている人も多いと思います。めまいが始まり、目の前の景色がぐるぐると回ってしまいます。立っていられません。めまいを止める薬もありません。ただ目をつむってめまいが消えるのを待つだけです。

この病気の原因は解明されておりません。一般的にはストレスとか睡眠不足とか神経質な人がなる病気とか言われています。治療の方法も発見されていません。

私などは、原因なんかはどうでもいいと思っています。死ぬまで付き合わなければならない病気ですから。

初めてめまいの症状を体験した時は、完全にパニックになりました。正直、このまま死ぬのではないかと考えたほどです。近所の内科、耳鼻科、総合病院も行きました。そして最後が東大病院のメニエール科です。ここで10年近く主治医の先生とお付き合いしています。

メニエール病は特殊な病気です。本人しか分からない病気です。ですから周りの人間は無理解です。病気に対して周囲の人間の無理解、無関心は誰の責任でもありません。当たり前の事だからです。他人の病気の事まで心配してくれる人がいたら、その人の健康の方が心配になってしまいます。人の痛みなんか分からなくていいのです。

持病とはそのような側面を持った病気だと自分では思っています。

メニエール病の特徴は死への恐怖とか痛みに対する忍耐ではありません。いつ起こるか分からないめまいに対する恐怖心です。

この恐怖心が一時も頭から離れる事がありません。そこからストレスや不眠、うつ病などの症状が出てしまう人がいます。この方が病気そのものより怖いと思います。

二次的な病気を侮ってはいけません。そちらが自分の身体や精神に与えるダメージが大きくなってしまう事が多いからです。

持病と長く付き合ってゆくには、一にも二にも忍耐と楽観的な考え方です。さぼってはいけません。

薬に関しては、主治医に現在の症状と生活についても聞いてもらって、薬を決めてもらいます。処方された薬は必ず飲むこと。この時に遠慮は禁物です。先生と毎日の生活についても話し合うのです。

自分と持病と医師との良好な三角関係は最低の必要条件です。うまく築くように努力した方がいいと思います。

それから、それ以外の周りの人間との付き合い方です。家族がいるなら家族の理解度、会社なら一緒に働く人達の理解度、これが一番難しいと思います。何故なら、理解される事がないからです。

私は他人に理解は求めません。自分の持病は隠さずに公表しています。めまいの症状が始まった時の対処の方法は、申し訳ないですが、このようにしてください、と処置の方法をお願いしてあります。

これだけでも随分と日々の生活の安心感は違います。人の助けを当てにするようにしましょう。

人間は一人では生きていけない、と言われます。こんな小さな人間関係でも、素晴らしいと思える瞬間があったら、持病だって友達として付き合っていきたいと思います。

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