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男の嫉妬深さは凶暴で根が深い。自分の嫉妬心の強さに呆れた体験談。

表題の通り、自分の嫉妬深さに頭を悩ませていた男性の体験談があります。ちょっと変わった嫉妬心ですので是非ご覧ください。

 

出会い

私は二十代も後半になりました。
そんな私ですが、素敵な女性と出会う機会に恵まれたのです。
その女性は私より9歳年上です。もちろん初めは知りませんでした。少し年上かな、くらいの感じでした。そして離婚の経験もあることを聞きました。私も彼女も、ある出版社のアルバイトでした。主に学習参考書の校正と子供用の笑い話を作る部署にいました。

私は彼女と会話もしたことがありませんでしたが、美人で清楚な雰囲気だったのでとても気になっていました。それと年上の女性という何ともいえない色香に魅了されていたのも事実です。私には彼女が本当に眩しく見えました。大人の女性を感じさせてくれるのです。私以外の若い男達にも気にしている者が何人かいました。

 

意気投合

そんな気持ちの中、進展があったのは会社のクリスマスパーティーの時です。初めて彼女と会話を交わしました。話の内容は「同性愛」についてでした。ホモセクシュアルについて、二人は知っている限りの知識と未知への興味、文学、映画、コミック、音楽、あらゆる分野のゲイの世界の話をしました。
話しの内容に関係なく、彼女の楽しそうな笑顔に私は一瞬で恋に落ちました。その後、彼女もその時に同じ気持ちになったそうです。
意気投合して間も無く彼女との付き合いがスタートしました。

出社の時間は違いましたが、帰りはいつも一緒に帰りました。言葉を交わさなくても目で合図を送り、少し時間をずらして会社を出ます。そして駅までの距離がかなりありましたから、手をつなぐ事もありました。まるで若者の恋愛です。

二回目のデートで肉体関係も持ちました。私が未熟なこともありましたが、彼女の女性としての性の魅力が私を圧倒しました。何から何まで新鮮で、男の私が彼女の体から離れられなくなったのです。
会うたびに彼女は新しい女性の一面を見せてくれます。明るくて開放的で自由が彼女にはありました。

 

違和感

しかしその時、私は自分の中のある一面に気づかされました。彼女の外交的な精神に対して、私の内向的な精神が、どこかで感性がずれていくように感じていました。
それでも二人は愛し合っていました。私も彼女も愛を口に出して認め合い確認を繰り返しました。
男と女の愛は、同じ方向を向いて進んで行く時は幸せしか見えませんから燃え上がります。ところが、向かい合ってしまうと、お互いの姿がはっきりと見えてしまうのです。相手の心や体も見えますが、自分の心が自分で見えてしまうのです。
私は自分の心の中が以前と変化している事に気が付きました。彼女を愛している事に変わりはないのですが、彼女に対して競争心が生まれていました。年齢の差が溝としてあったのかも知れません。

 

嫉妬

私は彼女の全てを征服したいと思うようになっていました。私が持っていないものを彼女はたくさん持っていました。あらゆる面で。

自分が彼女をコントロール出来ていないという現実、自分の至らなさに落ち込む事もありました。彼女を意味もなく責めてしまった事もありました。

私の心の中に生まれていたものは嫉妬でした。心のどこかに彼女に負けたくないという、男同士のような葛藤がありました。それが彼女への嫉妬に変わってしまったのです。
彼女の方が年上だし、経験も私より数段上です。それを認めて私が彼女に付いてゆく形が出来れば嫉妬は生まれなかったと思います。
私は戦ってしまいました。自分の持っている力以上のものを必要として。それは嫉妬を巨大化させるだけでした。
私は考えました。彼女を愛し過ぎている。熱量が多すぎる。少しの間でも彼女を忘れよう。頭に充満している彼女への愛を沈めなければいけない。考えれば考えるほど逆効果でした。

 

憎悪、そして破局

ついに、私は消耗して疲れ果て、彼女を憎むようになってしまいました。
彼女もそれを感じてくれました。私に対して強い刺激は控えるようにしてくれました。
それでも駄目です。嫉妬は病気です。自家中毒だと思います。
彼女は私に「お互いの距離を作りましょう」と提案してくれました。
1年掛かりました。私の嫉妬の病が完治するのに。
でも、この1年で彼女との恋愛は終わりました。
それからは、たまに会って食事くらいはします。友人のようです。
私は他の女性と結婚し、彼女は独身のままです。
男と女の問題に、解決なんかあるのでしょうか?
忘れられない思い出が残るのは確かですが。

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